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巑岏
ふりがな文庫
“巑岏”の読み方と例文
読み方
割合
さんがん
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さんがん
(逆引き)
そのくらいに周囲はどす黒かった。漢語には
崔嵬
(
さいかい
)
とか
巑岏
(
さんがん
)
とか云って、こう云う山を形容する言葉がたくさんあるが、日本には一つも見当らない。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
森林の空には高い山々が、中腹に懸った
靄
(
もや
)
の上に、
巑岏
(
さんがん
)
たる
肌
(
はだ
)
を
曝
(
さら
)
していた。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
逡巡
(
しゅんじゅん
)
として曇り勝ちなる春の空を、もどかしとばかりに吹き払う山嵐の、思い切りよく通り抜けた
前山
(
ぜんざん
)
の
一角
(
いっかく
)
は、未練もなく晴れ尽して、
老嫗
(
ろうう
)
の指さす
方
(
かた
)
に
巑岏
(
さんがん
)
と
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
巑岏(さんがん)の例文をもっと
(3作品)
見る
巑
部首:⼭
22画
岏
部首:⼭
7画
“巑岏”のふりがなが多い著者
夏目漱石
芥川竜之介