“崔嵬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さいかい83.3%
さいくわい16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのくらいに周囲はどす黒かった。漢語には崔嵬さいかいとか巑岏さんがんとか云って、こう云う山を形容する言葉がたくさんあるが、日本には一つも見当らない。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その女の顔をどこかで見たようだと思ったら、四五日まえに鎌倉で泳いでいるのを見かけたのである。あんな崔嵬さいかいたる段鼻は日本人にもめったにない。
田端日記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
九、室生犀星むろふさいせい碓氷うすひ山上よりつらなる妙義めうぎ崔嵬さいくわいたるを望んでいはく、「妙義山めいぎさんと言ふ山は生姜しやうがに似てゐるね。」
病牀雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)