田端日記たばたにっき
〔八月〕二十七日 朝床の中でぐずついていたら、六時になった。何か夢を見たと思って考え出そうとしたが思いつかない。 起きて顔を洗って、にぎり飯を食って、書斎の机に向ったが、一向ものを書く気にもならない。そこで読みかけの本をよんだ。何だかへんな …
作品に特徴的な語句
きよし 紐育ニュウヨオク さかさ ゆび しゅ はた 今日きょう 午睡ごすい おおい 大野おおの 差支さしつか おれ 御嶽みたけ はなはだ 行燈あんどう あいだ つら 一人ひとり 一向いっこう 丁寧ていねい 三分さんぶ 上野うえの うち 丸善まるぜん 久米くめ 二人ふたり 五目ごもく 亭主ていしゅ ひと 体中からだじゅう 体裁ていさい 到底とうてい まえ 動坂どうざか 勿体もったい 匇々そうそう ひる 午飯ひるめし 南町みなみちょう 厄介やっかい くちびる 圏点けんてん 夕飯ゆうめし 大分だいぶ 大方おおかた はじめ 崔嵬さいかい 帷子かたびら とこ ついで あと 御免ごめん 成瀬なるせ 成程なるほど 文句もんく 明日あす 春信はるのぶ 昨夜ゆうべ 是非ぜひ 本郷ほんごう 根気こんき 業腹ごうはら 欠伸あくび 歯痛しつう 気焔きえん 氷嚢ひょうのう 氷枕こおりまくら いけ 漫然まんぜん ちん 猪口ちょく こと 瓦斯ガス 生憎あいにく 留守るす みんな 矢来やらい たしか たた とう かゆ 糸底いとぞこ 綿々めんめん 縞絽しまろ こうむ 蚊帳かや