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迂散臭
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うさんくさ
ふりがな文庫
“
迂散臭
(
うさんくさ
)” の例文
「なんだか、変だよ。みんなあたしを
迂散臭
(
うさんくさ
)
い眼で見てるんだね。やつぱり帰つて来るんぢやなかつた……」
双面神
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
恐らく誰もまだ気づいてゐないうちに、彼はその人の持ち上げにかゝつた所に
迂散臭
(
うさんくさ
)
いものを嗅ぎつけた。
医師高間房一氏
(新字旧仮名)
/
田畑修一郎
(著)
女は
迂散臭
(
うさんくさ
)
さうに、また声をかけたものの何者であるかを探すやうに、
疑深
(
うたぐりぶか
)
い眼をかれの方に向けた。
波の音
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
坊さんが通りかかると
吃驚
(
びっくり
)
して
迂散臭
(
うさんくさ
)
そうな眼付をしたのもこうした型の人間に通有な油断のない周当さを裏書するものである。正面の大戸がフランボー自身によって開かれた。
作男・ゴーの名誉
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
やや
少時
(
しばらく
)
すると戻って来て、こんどは玄関とは反対の裏口から庭へ廻った。日はすっかり暮れてしまって四辺はもう暗かった。大きな番犬がどこからか出て来て、
迂散臭
(
うさんくさ
)
そうに二人の後をついて来る。
情鬼
(新字新仮名)
/
大倉燁子
(著)
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「お前さん。何用です」婆さんは
迂散臭
(
うさんくさ
)
そうにいった。
日蔭の街
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
迂
漢検準1級
部首:⾡
7画
散
常用漢字
小4
部首:⽁
12画
臭
常用漢字
中学
部首:⾃
9画
“迂散”で始まる語句
迂散