“脂臭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やにくさ54.5%
あぶらくさ36.4%
やにくせ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は、私の息が脂臭やにくさくなつて居はしないかと怖れ出した。私はそれが伯父達にかゝらないやうにと常にこまかい注意を払つて居た。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
ある冬の日の暮、保吉やすきち薄汚うすぎたないレストランの二階に脂臭あぶらくさい焼パンをかじっていた。彼のテエブルの前にあるのは亀裂ひびの入った白壁しらかべだった。
保吉の手帳から (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
脂臭やにくせ呼吸いきだと言はつしやるが、おいら死ぬ時や呼吸いき引き取りますだよ。」