“あぶらくさ”の漢字の書き方と例文
語句割合
脂臭100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜鷹よたかか何んかの一番丈夫で脂臭あぶらくさくて、ブヨブヨしたのを拾つて來たんだらうといふ噂ですが、近頃その小汚いのに嫌氣がさしたやうで、出すとか出るとかブスブスくすぶつてゐるさうです。
行つて見ると、やはり机の側に置炬燵おきごたつを据ゑて、「カラマゾフ兄弟」か何か読んでゐた。あたれと云ふから、我々もその置炬燵へはいつたら、掛蒲団の脂臭あぶらくさにほひが、火臭い匂と一しよに鼻を打つた。
あの頃の自分の事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)