“ぐさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:グサ
語句割合
54.3%
32.9%
5.7%
2.9%
1.4%
愚刺1.4%
1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かはつてかへつてたのはくま膏薬かうやく伝次郎でんじらう、やちぐさんだかさかむたぬき毛皮けがはそでなしをて、糧切まぎりふぢづるでさや出来できてゐる。
いつだったか近所に火事があったとき、良人がこの梅干の小壺を抱えてうろうろしていた恰好があとあとまで笑いぐさになった。
茶粥の記 (新字新仮名) / 矢田津世子(著)
第四十五 さば鮨 も上手に出来るとなかなか結構なものです。鯖はぐされというほどに腐りやすいものですからこれには極く新しい魚を用いなければなりません。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
私はありし日の江戸下町の生活をおもってひと長屋睦み合っている納まる御代の楽しぐさをいかばかり羨ましくおもい返したことだったろう。
其際、山田寺の旧構を残すため、寺の四至の中、北の隅へ、当時立ちぐさりになって居た堂を移し、規模を小くして造られたもの、と伝え言うのであった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
立ちぐさりになった家の間に、どしどし新しい屋敷が出来て行く。都は何時までも、家は建て詰まぬが、其でもどちらかと謂えば、減るよりも殖えて行っている。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
とほれと脇腹わきばら愚刺ぐさと計りに差貫さしつらぬけば何ぞたまらん庄兵衞はあつと叫も口の中押へ附られ聲出ず苦き儘にもがきけるをお光は上へまたがりて思ひの儘にゑぐりければ七てんたうふるは虚空こくう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
のびをして、ものぐさそうに椅子から立ちあがった。
キャラコさん:01 社交室 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)