ぐさ)” の例文
其際、山田寺の旧構を残すため、寺の四至の中、北の隅へ、当時立ちぐさりになって居た堂を移し、規模を小くして造られたもの、と伝え言うのであった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
立ちぐさりになった家の間に、どしどし新しい屋敷が出来て行く。都は何時までも、家は建て詰まぬが、其でもどちらかと謂えば、減るよりも殖えて行っている。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)