“朽目”の読み方と例文
読み方割合
くちめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かや軒端のきばに鳥の声、というわびしいのであるが、お雪が、朝、晩、花売に市へ行く、出際と、帰ってからと、二度ずつ襷懸たすきがけで拭込ふきこむので、朽目くちめほこりたまらず
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
家は荒れておほしたてねど竹垣の朽目くちめより咲くなでしこの花
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
一四九朽目くちめに雨をふくみてこけむしぬ。