“朽縁”の読み方と例文
読み方割合
くちえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長刀なぎなた朽縁くちえんに倒れた。その刃のひらに、雪のたなそこを置くばかり、たよたよと崩折くずおれて、顔に片袖をおおうて泣いた。身の果と言う……身の果か。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ふと、軒に乾した煙草の葉と、蕃椒とうがらしの間に、山駕籠やまかごすすけたのが一挺かかった藁家を見て、朽縁くちえんどうと掛けた。
栃の実 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)