“襷懸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たすきが80.0%
たすきがけ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かや軒端のきばに鳥の声、というわびしいのであるが、お雪が、朝、晩、花売に市へ行く、出際と、帰ってからと、二度ずつ襷懸たすきがけで拭込ふきこむので、朽目くちめほこりたまらず
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
秋谷明神と云う、その森の中の石段の下を通って、日向ひなたの麦ばたけ差懸さしかかると、この辺には余り見懸けぬ、十八九の色白な娘が一人、めりんす友染ゆうぜん襷懸たすきがけ、手拭てぬぐいかぶって畑に出ている。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
忘れ盜人ぬすびとに同意爲す爰な畜生ちくしやうめと云聲聞て勝手に働き居りし若い者又は九助が家附いへつきの親類小前のともがら十二三人襷懸たすきがけにて面々飛出し彌々いよ/\大騷ぎとなりし故藤八は兩手を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)