“老朽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おいく40.0%
ろうきゅう35.0%
おいくち20.0%
おひく5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老朽おいくちてジグザグになつた板廂いたびさしからは雨水がしどろに流れ落ちる、見るとのきの端に生えて居る瓦葦しのぶぐさが雨にたゝかれて、あやまつた
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「そんなこと、ぜったいにないわ。万事都合なんかよくならない。すくなくも後藤先生のためにはよ。だって、老朽ろうきゅうなんて、失礼よ」
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
一年半ばかり居りますうちに角右衞門の女房が歿みまかりましたが、角右衞門も未だ老朽おいくちる年でもなく、殊に縁合えんあいになっているおかめさん、多助さんにも叔母さんに当るそうだから
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
こと今朝けさ東雲しのゝめたもと振切ふりきつてわかれやうとすると、お名残なごりしや、かやうなところうやつて老朽おひくちるの、ふたゝびおにはかゝられまい、いさゝ小川をがはみづとなりとも
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)