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老朽
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おいくち
ふりがな文庫
“
老朽
(
おいくち
)” の例文
一年半ばかり居ります
中
(
うち
)
に角右衞門の女房が
歿
(
みま
)
かりましたが、角右衞門も未だ
老朽
(
おいくち
)
る年でもなく、殊に
縁合
(
えんあい
)
になっているおかめさん、多助さんにも叔母さんに当るそうだから
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
併
(
しか
)
し天下の大盜と言はれたお狩場の四郎は此儘
老朽
(
おいくち
)
る氣は毛頭ない。生きてゐるうちに、恩は恩、
讐
(
あだ
)
は讐で返し、惡事の帳尻を合せて置かなければ
閻魔
(
ゑんま
)
の廳へ行つて申譯が相立たない。
銭形平次捕物控:103 巨盗還る
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
受る事皆御父上の
御高恩
(
ごかうおん
)
なれば
切
(
せめ
)
て此上の御恩報じには
朝夕
(
あさゆふ
)
御側
(
おそば
)
に在て
御介抱
(
ごかいはう
)
申上
度
(
たし
)
聊かも御不自由はさせ申
間敷
(
まじく
)
何卒御止まり下さるゝ樣にと
只管
(
ひたすら
)
に
諫
(
いさ
)
めけれども父秀盛は更に聞入ず成程其方が申す
志
(
こゝろ
)
ざしは
忝
(
かたじ
)
けなけれども未だ/\我等とても全く
老朽
(
おいくち
)
たるといふ身にもあらず諸國を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
御寝なるたって
彼奴
(
あいつ
)
が薬師堂に居た時、
私
(
わし
)
は奉公に這入ったが、彼奴も未だ
老朽
(
おいくち
)
る年でもないから、肌寒いよって、この夜着の中へ這入って寝ろと云うので、
拠
(
よんどこ
)
ろなく這入って寝たが
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
強
(
しひ
)
て止むる時はもはや
老朽
(
おいくち
)
たりと云に
似
(
に
)
て
却
(
かへ
)
つて不孝になるべしと思ひ夫は仰せまでもなく
何時
(
いつ
)
にても御用の節は
早速
(
さつそく
)
に參り候はん其儀は少しも
御氣遣
(
おきづか
)
ひあるべからずと申ければ五左衞門も安心なし
然
(
しから
)
ば
近日
(
きんじつ
)
出立におよばんと是より
旅
(
たび
)
の用意に及び
跡
(
あと
)
の道場は半四郎に
任
(
まか
)
せ
置
(
おき
)
門弟中へも夫々に別れを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“老朽”の意味
《名詞》
老朽(ろうきゅう)
年をとったり古くなったりして役に立たないこと。また、そのようなものや人。
(出典:Wiktionary)
老
常用漢字
小4
部首:⽼
6画
朽
常用漢字
中学
部首:⽊
6画
“老朽”で始まる語句
老朽親爺