“くそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:クソ
語句割合
86.1%
7.0%
2.5%
狗鼠1.9%
苦楚1.9%
大便0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうち最前からのつかれが出て、ついうとうと寝てしまった。何だか騒がしいので、が覚めた時はえっくそしまったと飛び上がった。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
兜町かぶとちょうの裏にまだ犬のくそがあろうという横町の貧乏床で、稲荷いなりの紋三郎てッて、これがね、仕事をなまけるのと、飲むことを教えた愛吉の親方でさ。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
来てみると香花こうはなは始終絶えませぬから其処そこらが線香くそうございます。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
夜深うしてこうを行ふ彼何の情ぞ 黒闇々中刀に声あり 圏套けんとう姦婦の計を逃れ難し 拘囚こうしゆう未だ侠夫の名を損ぜず 対牛たいぎゆう楼上無状をす 司馬しば浜前はままえに不平を洩らす 豈だ路傍狗鼠くそ
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
何等の記録も残っていないが、しかもこの十年ばかりの間こそ、翁が芸道保存のために最惨澹たる苦楚くそめた時代で、同時に翁の真面目が最もよく発揮された時代であった。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
それ神の御子といふ所以ゆゑは、三島の湟咋みぞくひが女、名は勢夜陀多良せやだたら比賣、それ容姿麗かほよかりければ、美和の大物主の神、見でて、その美人をとめ大便くそまる時に、丹塗にぬりになりて、その大便まる溝より