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屎
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くそ
ふりがな文庫
“
屎
(
くそ
)” の例文
天照らす大神が田を作つておられたその田の
畔
(
あぜ
)
を
毀
(
こわ
)
したり
溝
(
みぞ
)
を
埋
(
う
)
めたりし、また食事をなさる御殿に
屎
(
くそ
)
をし散らしました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
兜町
(
かぶとちょう
)
の裏にまだ犬の
屎
(
くそ
)
があろうという横町の貧乏床で、
稲荷
(
いなり
)
の紋三郎てッて、これがね、仕事をなまけるのと、飲むことを教えた愛吉の親方でさ。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
もう迚も
此処
(
こゝ
)
の
家
(
うち
)
には居られぬ、といって今更
何処
(
どこ
)
といって
行
(
ゆ
)
く処も無い新五郎、エヽ毒喰わば皿まで
舐
(
ねぶ
)
れ、もう是までというので、
屎
(
くそ
)
やけになる。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
立ち寄れば、牛の
屎
(
くそ
)
まじりの
土墻
(
どべい
)
に、誰のいたずらか“
李白
(
りはく
)
泥酔ノ図”といったような
釘描
(
くぎが
)
きの落書がしてある。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
まだこの
世界
(
せけえ
)
は
金銭
(
かね
)
が落ちてる、大層くさくどこへ行っても金金と
吐
(
ぬか
)
しゃあがってピリついてるが、おれの眼で見りゃあ
狗
(
いん
)
の
屎
(
くそ
)
より金はたくさんにころがってらア。
貧乏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
『日本紀』五に
彦国葺
(
ひこくにぶく
)
が
武埴安彦
(
たけはにやすびこ
)
を射殺した時、賊軍怖れ走って
屎
(
くそ
)
を
褌
(
はかま
)
より漏らし
甲
(
よろい
)
を脱いで逃げたから、甲を脱いだ処を
伽和羅
(
かわら
)
といい、屎一件の処を
屎褌
(
くそばかま
)
という。
十二支考:10 猪に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
「勝ちさびに
天照大御神
(
あまてらすおおみかみ
)
の
営田
(
みつくだ
)
の
畔
(
あ
)
離
(
はな
)
ち
溝
(
みぞ
)
埋
(
う
)
め、また
大嘗
(
おおにえ
)
きこしめす殿に
屎
(
くそ
)
まり散らしき」
神話と地球物理学
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
そして、この世の戦いに力は尽き矢は折れてもなおも屈せずに最後の抵抗を試みようとするかのように、自分で自分の
屎
(
くそ
)
をつかんでいて、それを格子の内から投げてよこした。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
からたちのうばら刈りそけ倉建てむ
屎
(
くそ
)
遠くまれ櫛造る刀自
万葉集巻十六
(旧字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
「
屎
(
くそ
)
のようなのは酒に醉つて
吐
(
は
)
き
散
(
ち
)
らすとてこんなになつたのでしよう。それから田の畔を毀し溝を埋めたのは地面を惜しまれてこのようになされたのです」
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
犬の
屎
(
くそ
)
を踏み腹立つのみ。
神社合祀に関する意見
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
その
嘔吐
(
へど
)
でできた神の名はカナヤマ彦の神とカナヤマ姫の神、
屎
(
くそ
)
でできた神の名はハニヤス彦の神とハニヤス姫の神、小便でできた神の名はミツハノメの神とワクムスビの神です。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
かれその軍、悉に破れて逃げ
散
(
あら
)
けぬ。ここにその逃ぐる軍を追ひ
迫
(
せ
)
めて、
久須婆
(
くすば
)
の
渡
(
わたり
)
一一
に到りし時に、みな迫めらえ
窘
(
たしな
)
みて、
屎
(
くそ
)
出でて、
褌
(
はかま
)
に懸かりき。かれ
其地
(
そこ
)
に名づけて
屎褌
(
くそはかま
)
といふ。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
「
屎
(
くそ
)
なすは
醉
(
ゑ
)
ひて吐き散らすとこそ我が
汝兄
(
なせ
)
の命かくしつれ。また田の
畔
(
あ
)
離ち溝
埋
(
う
)
むは、
地
(
ところ
)
を
惜
(
あたら
)
しとこそ我が
汝兄
(
なせ
)
の命かくしつれ」と詔り直したまへども、なほその
惡
(
あら
)
ぶる
態
(
わざ
)
止まずてうたてあり。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
次に
屎
(
くそ
)
に成りませる神の名は、
波邇夜須毘古
(
はにやすびこ
)
の神。次に
波邇夜須毘賣
(
はにやすびめ
)
の神
一一
。次に
尿
(
ゆまり
)
に成りませる神の名は
彌都波能賣
(
みつはのめ
)
の神
一二
。次に
和久産巣日
(
わくむすび
)
の神
一三
。この神の子は
豐宇氣毘賣
(
とようけびめ
)
の神
一四
といふ。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
“屎(
糞
)”の解説
糞(くそ、ふん。※「くそ」の別表記:屎)とは、動物の消化管から排出される固体状の排泄物(屎尿)。
(出典:Wikipedia)
屎
漢検1級
部首:⼫
9画
“屎”を含む語句
乾屎橛
屎戸
屎褌
尿屎
行屎走尿
屎尿
屎子
屎瓶
屎臭
屎草履
屎壺
屎鮒
歯屎
毛屎
蟹屎
屎合戦
行屎送尿
金屎
鐵屎
鼻屎