“かえし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
20.0%
返報20.0%
返書20.0%
返歌20.0%
返済20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
六十枚入れて、それから鶏のかえし、百だん入れるんだ。急がしったらなんの、こう忙しくなればささげのつるでもいいから手伝いに頼みたいもんだ。
グスコーブドリの伝記 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
卑劣きたな返報かえしはすまいなれど源太がはげしい意趣返報がえしは、する時なさでおくべきか、酸くなるほどに今までは口もきいたがもうきかぬ、一旦思い捨つる上は口きくほどの未練ももたぬ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「お千代様、さぞ泣いたでございましょうねえ。……いずれ、返書かえしで、怨言うらみごとを……」
甲州鎮撫隊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と、贈られたのに対し、瓊子からは、その返歌かえし
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そりゃ借りた金だ抵当のお藤が居なくなれば、きっとお返済かえし申すが、まだ家の財産も我が所有ものにはならず、千円という大金、今といっては致方がございません。どうぞ暫時しばらくの処を御勘弁。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)