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臭
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かざ
ふりがな文庫
“
臭
(
かざ
)” の例文
此凄まじい日に照付られて、一滴水も飲まなければ、
咽喉
(
のど
)
の
炎
(
も
)
えるを
欺
(
だま
)
す
手段
(
てだて
)
なく
剰
(
あまつ
)
さえ
死人
(
しびと
)
の
臭
(
かざ
)
が
腐付
(
くさりつ
)
いて
此方
(
こちら
)
の体も
壊出
(
くずれだ
)
しそう。
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
「さあ何処やろかしらんいうて、いま相談してまんねけれど、ハッキリ何処やら分らしめへん。——お客さん、これ何の
臭
(
かざ
)
や、分ってですか」
蠅男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
『本草』に虎が
狗
(
いぬ
)
を食えば酔う狗は虎の酒だ、また虎は羊の角を焼いた煙を忌みその
臭
(
かざ
)
を
悪
(
にく
)
んで逃げ去る、また人や諸獣に勝つが
蝟
(
はりねずみ
)
に制せらるとある。
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
「ちよつと
臭
(
かざ
)
がしますけど、通人の食べものだつせ」
釜ヶ崎
(新字旧仮名)
/
武田麟太郎
(著)
その
臭
(
かざ
)
の
主
(
ぬし
)
も全くもう
溶
(
とろ
)
けて了って、ポタリポタリと落来る無数の
蛆
(
うじ
)
は其処らあたりにうようよぞろぞろ。是に
食尽
(
はみつく
)
されて其主が全く骨と服ばかりに成れば、其次は
此方
(
こッち
)
の番。
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
▼ もっと見る
臭
(
かざ
)
評定をしていた近所のうるさ方一同は、突然ガラガラと開いた雨戸の音に
愕
(
おどろ
)
いて、ハッとお喋りを中止したが、帆村が自分たちと同じように鼻をクンクンいわせているのを見上げるや
蠅男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その頃まで邦産なしと心得輸入品を用いおったが、ようやく右の地で捜し出たらしく、古人苦辛のほど察すべし。この
厴
(
へた
)
ばかり
焼
(
た
)
けば
臭
(
かざ
)
悪
(
あ
)
しきも、衆香に
雑
(
まじ
)
えて焼かば芳を
益
(
ま
)
し合香に必須だ。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
「——いま警察から電話が
懸
(
かか
)
ってきましてん。この
怪
(
け
)
ったいな
臭
(
かざ
)
がお前とこから見えてえへんか云う質問だす。こら、なんか間違いごとが起ったんですなア。やあえらいことになりましたなあ」
蠅男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
臭
常用漢字
中学
部首:⾃
9画
“臭”を含む語句
臭気
面倒臭
臭味
異臭
魚臭
臭氣
乳臭
惡臭
肥桶臭
水臭
脂臭
物臭
悪臭
体臭
汗臭
黴臭
胡散臭
生臭
乳臭児
土臭
...