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臭
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くさ
ふりがな文庫
“
臭
(
くさ
)” の例文
そんなに不快なほどに
臭
(
くさ
)
くはないが、ややもすれば船よいを感じさせる機械の油の匂いを連想させるような微かな臭味が鼻を打った。
世界怪談名作集:13 上床
(新字新仮名)
/
フランシス・マリオン・クラウフォード
(著)
妙法寺の
境内
(
けいだい
)
に居た時のように、落合の火葬場の煙突がすぐ背後に見えて、雨の日なんぞは、きな
臭
(
くさ
)
い人を焼く
匂
(
にお
)
いが流れて来た。
落合町山川記
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
昔は「五月蠅」と書いて「うるさい」と読み、
昼寝
(
ひるね
)
の顔をせせるいたずらもの、ないしは
臭
(
くさ
)
いものへの道しるべと考えられていた。
蛆の効用
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
二人とも
浴衣
(
ゆかた
)
に
着更
(
きか
)
へ、前後して
煙
(
けむ
)
り
臭
(
くさ
)
い風呂へ入つた。小池は浴衣の上から帶の代りに、お光の
伊達卷
(
だてま
)
きをグル/\卷いてゐた。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
一事に取り懸ると、その関頭を越えるまでは、体が垢に
臭
(
くさ
)
くなろうが身に
虱
(
しらみ
)
を見ようが、幾十日でも平気でいる習慣の良人である。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
年頃
(
としごろ
)
遠野郷の昔の話をよく知りて、誰かに話して聞かせ置きたしと
口癖
(
くちぐせ
)
のようにいえど、あまり
臭
(
くさ
)
ければ立ち寄りて聞かんとする人なし。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
鉢
(
はち
)
かつぎは
朝
(
あさ
)
も
晩
(
ばん
)
もお
釜
(
かま
)
の
前
(
まえ
)
に
座
(
すわ
)
って、いぶり
臭
(
くさ
)
い
薪
(
まき
)
のにおいに目も
鼻
(
はな
)
も
痛
(
いた
)
めながら、
暇
(
ひま
)
さえあれば
涙
(
なみだ
)
ばかりこぼしていました。
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
臭
(
くさ
)
いの
汚
(
きた
)
ないのというところは通り越している。すべての光景が文学的頭の矢野には、その
刺激
(
しげき
)
にたえられない思いがする、
寒気
(
さむけ
)
がする。
廃める
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
で、
袂
(
たもと
)
から
卷莨
(
まきたばこ
)
を
取
(
と
)
つて、
燐寸
(
マツチ
)
を
摺
(
す
)
つた。
口
(
くち
)
の
先
(
さき
)
に
𤏋
(
ぱつ
)
と
燃
(
も
)
えた
火
(
ひ
)
で
勢付
(
いきほひづ
)
いて、
故
(
わざ
)
と
煙
(
けむり
)
を
深
(
ふか
)
く
吸
(
す
)
つて、
石炭
(
せきたん
)
臭
(
くさ
)
いのを
浚
(
さら
)
つて
吹出
(
ふきだ
)
す。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
しかし、まぐろはちょっと
臭
(
くさ
)
い癖のあるものであるから、この場合も、ぜひしょうがの酢漬けだけ添えて、いっしょに食べたいものである。
鮪を食う話
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
やっぱり西洋と御付合をして大分ばた
臭
(
くさ
)
くなりつつある際だから、西洋の現代文学を研究して、その歴史的の由来を視て、ははあ西洋人は
創作家の態度
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
車「
私
(
わし
)
だって元は百姓でがんすから、
肥
(
こい
)
の
臭
(
くさ
)
いのは知って居りやんすが、
此処
(
こゝ
)
は沼ばかりで
田畑
(
でんぱた
)
はねえから肥の
臭
(
にお
)
いはねえのだが、
酷
(
ひど
)
く臭う」
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
さすがに
隱
(
かく
)
しきれもせずに、
夫
(
をつと
)
がてれ
臭
(
くさ
)
い
顏附
(
かほつき
)
でその
壁掛
(
かべかけ
)
の
包
(
つつ
)
みを
解
(
ほど
)
くと、
案
(
あん
)
の
條
(
でう
)
妻
(
つま
)
は
非難
(
ひなん
)
の
眼
(
め
)
を
向
(
む
)
けながらさう
言
(
い
)
つた。
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
どろ
臭
(
くさ
)
くて
骨
(
ほね
)
が
堅
(
かと
)
うございましたけれど、
容易
(
ようい
)
に
捕
(
と
)
ることができましたので、
荒波
(
あらなみ
)
の
上
(
うえ
)
で、
仕事
(
しごと
)
するように
骨
(
ほね
)
をおらなくてすんだのであります。
馬を殺したからす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのまゝ
佇
(
たたず
)
んで、しめやかな松の初花の樹脂
臭
(
くさ
)
い匂ひを吸ひ入れながら、門外のいさかひを聞くとも聞かぬともなく聞く。
蔦の門
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
吼
(
ほ
)
ゆる
荒熊
(
あらくま
)
と一しょにも
繋
(
つな
)
がれう、
墓
(
はか
)
の
中
(
なか
)
にも
幽閉
(
おしこ
)
められう、から/\と
鳴
(
な
)
る
骸骨
(
がいこつ
)
や
穢
(
むさ
)
い
臭
(
くさ
)
い
向脛
(
むかはぎ
)
や
黄
(
き
)
ばんだ
頤
(
あご
)
のない
髑髏
(
しゃれかうべ
)
が
夜々
(
よる/\
)
掩
(
おほ
)
ひ
被
(
かぶさ
)
らうと。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
ぼくの
蒼
(
あお
)
ざめた顔を、酒の
故
(
ゆえ
)
とでも思ったのでしょう。照れ
臭
(
くさ
)
くなったぼくは、折から来かかった円タクを呼びとめ、また、渋谷へと命じました。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
B うゝ、それはマア
双方
(
さうはう
)
の
間
(
あひだ
)
にキナ
臭
(
くさ
)
い
匂
(
にほ
)
ひぐらゐしてゐたのだらう。
其中
(
そのうち
)
、
女
(
をんな
)
が
國
(
くに
)
に
歸
(
かへ
)
つて、
暫
(
しばら
)
くしてから
其
(
そ
)
の
手紙
(
てがみ
)
をよこしたんだ、さうだ。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
私は非常に
美味
(
おい
)
しかつた。食物もよかつた——これまでは、熱つぽい
臭
(
くさ
)
みの爲めに飮み込んでも胸に
閊
(
つか
)
へてゐたのだけれど。それも攝れて了つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
しかし前にも言ふ如く「梅も桜も」といふやうに、二物以上相対物が文字上に現はれたる場合は理窟
臭
(
くさ
)
からず聞え候。
あきまろに答ふ
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
大体温気は、悪くいえばものを腐らせ、退屈させ、あくびさせ、間のびさせ、物事をはっきりと考えることを邪魔
臭
(
くさ
)
がらせる傾きがあるものである。
めでたき風景
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
「ちつたあ
黴臭
(
かびくさ
)
くなつたやうだが、そんでも
此
(
この
)
位
(
くれえ
)
ぢや
一日
(
いちんち
)
干
(
ほ
)
せば
臭
(
くさ
)
えな
直
(
なほ
)
つから」
勘次
(
かんじ
)
は
分疏
(
いひわけ
)
でもするやうにいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
そして、ぷーんと、ゴム
臭
(
くさ
)
い
臭
(
にお
)
いがし、白い煙が電動機の中から、すーっと昇っていることに、始めて気がついた。
未来の地下戦車長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
清水はけげんな顔をしながら、こう好い加減な返事をすると、さっきから
鉈豆
(
なたまめ
)
の
煙管
(
きせる
)
できな
臭
(
くさ
)
い
刻
(
きざ
)
みを吹かせていた大井が、
卓子
(
テエブル
)
の上へ頬杖をついて
路上
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
山の手の
某所
(
ぼうしょ
)
に住んでるある
華族
(
かぞく
)
の老婦人が、非常に
極端
(
きょくたん
)
な西洋嫌いで、何でも
舶来
(
はくらい
)
のものやハイカラなものは、一切『西洋
臭
(
くさ
)
い』と言って使用しない。
小泉八雲の家庭生活:室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
物心
(
ぶっしん
)
一
如
(
にょ
)
と
其様
(
そん
)
な
印度
(
いんど
)
臭
(
くさ
)
い思想に捕われろではないが、
所謂
(
いわゆる
)
物質的文明は今世紀の人を支配する精神の発動だと
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
そのお姿をあかりでご覧になりますと、おからだじゅうは、もうすっかりべとべとに
腐
(
くさ
)
りくずれていて、
臭
(
くさ
)
い臭いいやなにおいが、ぷんぷん鼻へきました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
始終
履歴
(
りれき
)
の
汚
(
よご
)
れ
臭
(
くさ
)
い女に
酷
(
ひど
)
い目に合わされているのを見て
同情
(
おもいやり
)
に
堪
(
た
)
えずにいた上、ちょうど
無暗滅法
(
むやみめっぽう
)
に
浮世
(
うきよ
)
の
渦
(
うず
)
の中へ飛込もうという源三に出会ったので
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
ぷんと、それが
臭
(
くさ
)
かった。番台では汚れ腐った白上衣を着た角刈の中僧が無精な
科
(
しぐさ
)
でコップをゆすいでい、二人の先客がひっそりとその前の
卓
(
テーブル
)
に坐っていた。
金狼
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「名からしてぬすと
臭
(
くさ
)
い。」と云いながら、森へ入って行って、「さあ粟返せ。粟返せ。」とどなりました。
狼森と笊森、盗森
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
と
指
(
ゆびさ
)
し乍ら
熟柿
(
じゆくし
)
臭
(
くさ
)
い
呼吸
(
いき
)
を吹いた。敬之進は何処かで飲んで来たものと見える。指された少年の群は一度にどつと声を揚げて、自分達の
可傷
(
あはれ
)
な先生を笑つた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
そうだいままでの私は
臭
(
くさ
)
い芸はいけない、ケレンは慎もう、ひたすら、そればかり考えすぎたあげくが
初看板
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
……と思う間もなく、バタと犬の
臭気
(
しゅうき
)
にしみた両手をさし伸ばして、イキナリ私の首にカジリつくと、ガソリン
臭
(
くさ
)
いキスを幾度となく私の頬に押しつけるのであった。
冗談に殺す
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
宜い心掛けだ、——が、お前は誰を相手にして芝居を打つてゐるか忘れたんだらう、——俺のところへ驅け込んで、聟の身代りを頼んだ時から、俺は
臭
(
くさ
)
いと睨んだよ。
銭形平次捕物控:100 ガラツ八祝言
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
今でこそ
樟脳
(
しょうのう
)
臭
(
くさ
)
いお
殿様
(
とのさま
)
の
溜
(
たまり
)
の
間
(
ま
)
たる華族会館に
相応
(
ふさ
)
わしい古風な建造物であるが、当時は鹿鳴館といえば
倫敦
(
ロンドン
)
巴黎
(
パリ
)
の燦爛たる新文明の栄華を複現した玉の
台
(
うてな
)
であって
四十年前:――新文学の曙光――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
夏の陽がギラギラと照りつける炎天下——船に乗ろうと列をなした乗客の左右に、眼を光らせた刑事たちが立ち並んでいて、いわゆる挙動不審の者や、うさん
臭
(
くさ
)
いのに
いやな感じ
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
耳の遠い髪の
臭
(
くさ
)
い薄ぼんやりした女ボーイに、義務的のビールや紅茶を命ずる面倒もなく、一円札に対する
剰銭
(
つりせん
)
を五分もかかって
持
(
もっ
)
て来るのに気をいら立てる必要もなく
銀座界隈
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
生徒監
(
せいとかん
)
のセルゲイ・イヴァーヌイチは、うさん
臭
(
くさ
)
そうな
目付
(
めつき
)
で、ひたとこの
少年
(
しょうねん
)
を見つめた。
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
「
隣
(
となり
)
じゃまた、いつもの
病
(
やまい
)
が
始
(
はじ
)
まったらしいぜ。
何
(
なに
)
しろあの
匂
(
におい
)
じゃ、
臭
(
くさ
)
くッてたまらねえな」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
全体、あれ程立派な藝術的作品の、影響を受けて居る
筈
(
はず
)
の自然派の作家に、どうしてあんな
土
(
つち
)
ッ
臭
(
くさ
)
い、
野暮
(
やぼ
)
ッたらしいまずい小説が書けるのか、己には実際不思議でならない。
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「ハハァ、天狗様が
祀
(
まつ
)
ってあるのだな、これは御挨拶を申さずばなるまい」と、そこで髯将軍は
恭
(
うやうや
)
しく脱帽三拝し、
出鱈目
(
でたらめ
)
の
祭文
(
さいもん
)
を真面目
臭
(
くさ
)
って読み上げる。その
文言
(
もんく
)
に
曰
(
いわ
)
く
本州横断 癇癪徒歩旅行
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
「わりが漬物
臭
(
くさ
)
い
恰好
(
かっこう
)
をしているばっかりに、わしゃいつでも人前で恥ばかかんならん」
南方郵信
(新字新仮名)
/
中村地平
(著)
あんな
素知
(
そし
)
らぬ
顔
(
かお
)
をして
居
(
お
)
られても、一から十まで
人
(
ひと
)
の
心
(
こころ
)
の
中
(
なか
)
を
洞察
(
みぬ
)
かるる
神様
(
かみさま
)
、『この
女
(
おんな
)
はまだ
大分
(
だいぶ
)
娑婆
(
しゃば
)
の
臭
(
くさ
)
みが
残
(
のこ
)
っているナ……。』そう
思
(
おも
)
っていられはせぬかと
考
(
かんが
)
えると
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
聴水忽ち
眼
(
まなこ
)
を細くし、「さても
甘
(
うま
)
くさや、うま
臭
(
くさ
)
や。
何処
(
いずく
)
の誰がわがために、かかる
馳走
(
ちそう
)
を
拵
(
こしら
)
へたる。
将
(
いで
)
往
(
ゆ
)
きて
管待
(
もてなし
)
うけん」ト、
径
(
みち
)
なき
叢
(
くさむら
)
を踏み分けつつ、香を
知辺
(
しるべ
)
に
辿
(
たど
)
り往くに
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
「上品ぶつたつて駄目よ。あなたのそのにほひは、ただの
臭
(
くさ
)
みぢやないんだから。」
お伽草紙
(旧字旧仮名)
/
太宰治
(著)
「どうも、この家は
空気
(
くうき
)
が悪い。古
臭
(
くさ
)
い
空気
(
くうき
)
がたまるのだ。家を
変
(
かは
)
らう。家を。」
美しい家
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
「……というような大分早稲田
臭
(
くさ
)
いことを言われた。」と冷かしていたかと思う。
子規居士と余
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
殻を払った
香袋
(
においぶくろ
)
を懐中にして、また桔梗屋へはいって行き、
事納
(
ことおさめ
)
に竿の代りに青竹を立てた仔細を
胡散
(
うさん
)
臭
(
くさ
)
く
白眼
(
にら
)
んだらしく、それとなく訊き質してみたが、ただこの家の吉例だとのこと。
釘抜藤吉捕物覚書:09 怨霊首人形
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
色々の「我」が寄って
形成
(
けいせい
)
して居る彼家は、云わば
大
(
おお
)
きな
腫物
(
はれもの
)
である。彼は眼の前に
臭
(
くさ
)
い
膿
(
うみ
)
のだら/\流れ出る大きな腫物を見た。然し彼は刀を下す力が無い。彼は久しく機会を待った。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
遣
(
つかは
)
されしかば
捕方
(
とりかた
)
の者共長庵が宅の
表裏
(
おもてうら
)
より一度に込入たる然るに長庵は
諺
(
ことわ
)
ざに
曰
(
いふ
)
臭
(
くさ
)
い者の
見知
(
みしら
)
ずとやら斯かる事とは
夢
(
ゆめ
)
にも知らず是は何事ぞと驚く
機會
(
とたん
)
に上意々々と
呼
(
よば
)
はるを長庵は身を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
臭
常用漢字
中学
部首:⾃
9画
“臭”を含む語句
臭気
面倒臭
臭味
異臭
魚臭
臭氣
乳臭
惡臭
肥桶臭
水臭
脂臭
物臭
悪臭
体臭
汗臭
黴臭
胡散臭
生臭
乳臭児
土臭
...