“巴黎”の読み方と例文
読み方割合
パリ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
巴黎パリなる里昂リヨン停車場を発したる地中海行特急ペ・エール・エーム・エクスプレッス第七九五号列車は、蒼味をおびた夜空に金色の火花を吹き散らしながら、いまや
今でこそ樟脳しょうのうくさいお殿様とのさまたまりたる華族会館に相応ふさわしい古風な建造物であるが、当時は鹿鳴館といえば倫敦ロンドン巴黎パリの燦爛たる新文明の栄華を複現した玉のうてなであって
巴黎パリ郊外の林や丘を遊歩するに、英弗エッフェル塔は天を指して旧時のように高くそびえている。自動車は風をきって走りきたり、あるいは去る。車の音はあたかも多くの松が風に鳴るのに似ているのだ。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)