“巴黎院”の読み方と例文
読み方割合
パリーゐん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は政治に興味を寄せたりして、終ひに店を人に譲つて、郊外へ引越して行つた巴黎院パリーゐんのマスタアのことを考へてゐた。
町の踊り場 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
私はまだ思ひ出せなかつたが、巴黎院パリーゐんといふ、一頃通りで非常にさかつた理髪店のマダムの面影が、うやらやつとのことで思ひ出せた。マスタアは洋行帰りのモダンな紳士であつた。
町の踊り場 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)