“パリ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:ぱり
語句割合
巴里94.2%
巴黎2.9%
巴理2.2%
仏京0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十九世紀の、巴里パリの文人たちの間に、愚鈍の作家を「天候居士てんこうこじ」と呼んで唾棄だきする習慣が在ったという。
乞食学生 (新字新仮名) / 太宰治(著)
我我の姉妹たるお菊さんだの或は又お梅さんだのは、ロテイの小説を待つたのち巴里パリの敷石の上をも歩むやうになつた。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
仏蘭西から帰りたてなので、巴黎パリで捕縛されて監獄へほうり込まれたはなしをボツボツ話した。
最後の大杉 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
氷雨窓ひさめまどを濡らす巴黎パリの料亭において七面鳥と牡蠣かきくらい、小麦粉にて手製したるすいとんのごとき雑煮を、薄寒き棟割長屋アパルトマンの一室にて祝うことになったが
一人嬉しがったというが、小説中の人間の名前をつけるに一日いちんち巴理パリを探険しなくてはならぬようでは随分手数てすうのかかる話だ。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「じゃ巴理パリ籠城ろうじょうした組じゃないのね」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
スイスの山々は雨もあがって、夏の光もすがすがしく、鉄道をおもおもしく仏京パリに向かう。桑の野と麦畑がかぎりなくみえ、汽車は時として緑にけぶるなかを打ち破るように進むのであった。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)