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巴理
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パリ
ふりがな文庫
“
巴理
(
パリ
)” の例文
ところがやはり気に入った名がない。友人を連れて
無暗
(
むやみ
)
にあるく。友人は訳がわからずにくっ付いて行く。彼等はついに朝から晩まで
巴理
(
パリ
)
を探険した。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
と友人の迷惑はまるで忘れて、一人嬉しがったというが、小説中の人間の名前をつけるに
一日
(
いちんち
)
巴理
(
パリ
)
を探険しなくてはならぬようでは随分
手数
(
てすう
)
のかかる話だ。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
万事
頭
(
あたま
)
の方が事実より発達してゐるんだから、あゝなるんだね。其代り西洋は写真で研究してゐる。
巴理
(
パリ
)
の凱旋門だの、
倫敦
(
ロンドン
)
の議事堂だの沢山
持
(
も
)
つてゐる。あの写真で日本を律するんだから
堪
(
たま
)
らない。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
原口さんは洋行する時には大変な気込で、わざ/\
鰹節
(
かつぶし
)
を買ひ込んで、是で
巴理
(
パリ
)
の下宿に籠城するなんて大威張だつたが、巴理へ着くや否や、
忽
(
たちま
)
ち豹変したさうですねつて笑ふんだから始末がわるい。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「じゃ
巴理
(
パリ
)
で
籠城
(
ろうじょう
)
した組じゃないのね」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
「無論模造です。本物は
巴理
(
パリ
)
のルーヴルにあるそうです。しかし模造でもみごとですね。腰から上の少し曲ったところと両足の方向とが非常に釣合がよく取れている。——これが全身完全だと非常なものですが、惜しい事に手が欠けてます」
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
巴
漢検準1級
部首:⼰
4画
理
常用漢字
小2
部首:⽟
11画
“巴”で始まる語句
巴里
巴
巴旦杏
巴屋
巴渦
巴蜀
巴丹杏
巴黎
巴丘
巴里人