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田畔
ンヤ
好デヤなア、
雪ア
解ゲデセエ、
鯡ゴト
日當りの
屋根サ干すエネ
成れば
田ア
忙がしグ
成テ、
夫と
晝間まで
田掻廻して、それガラ
田畔サあがテせ、
飯も
喰ば
田打櫻の
花でも、
蕗臺の
花でも、
彼處の
田畔ガラ見れバ
好エ
花見だデバせ。
弘前の
公園地の
觀櫻會だけヤエにお
白粉臭アポツポドするエンタ物で
無ネ。フン!
二十六の
夫有タテ何ア目ぐせバ。
遽かに夜も昼も
香はしい夢を見る人となつて
旦暮『若菜集』や『暮笛集』を懐にしては、程近い
田畔の中にある小さい寺の、
巨きい
栗樹の下の墓地へ行つて