“ものごころ”の漢字の書き方と例文
語句割合
物心100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
物心ものごころがついて以来と云うもの主人はおおいにあばたについて心配し出して、あらゆる手段を尽してこの醜態をつぶそうとした。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
僕はこの忠八から家庭の教育を受けたようなものである。物心ものごころを覚えてからは忠八が始終附き添っていた。
村一番早慶戦 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
おっとというのは石工いしくであったが、このへんのたいていの労働者ろうどうしゃと同様パリへ仕事に行っていて、わたしが物心ものごころついてこのかた、つい一度も帰って来たことはなかった。