“篆額”の読み方と例文
読み方割合
てんがく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そばには二個の大きな碑が建てられて、一方は太政だじょう大臣三条実美さんじょうさねとみ篆額てんがく斎藤竹堂さいとうちくどう撰文、一方は陸奥守むつのかみ藤原慶邦ふじわらよしくに篆額、大槻磐渓おおつきばんけい撰文とある。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
堂は四坪程の広さで、玄白堂と云う篆額てんがくが掛っているが、堂とは名のみのこと、内部なかには板敷もなく、入口にもお定まりの狐格子さえない。
後光殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
日露戦役後、度々部下の戦死者のため墓碑の篆額てんがくを書かせられたので篆書は堂に入った。本人も得意であって「篆書だけは稽古けいこしたから大分上手になった、」
鴎外博士の追憶 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)