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篆額
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てんがく
ふりがな文庫
“
篆額
(
てんがく
)” の例文
そばには二個の大きな碑が建てられて、一方は
太政
(
だじょう
)
大臣
三条実美
(
さんじょうさねとみ
)
篆額
(
てんがく
)
、
斎藤竹堂
(
さいとうちくどう
)
撰文、一方は
陸奥守
(
むつのかみ
)
藤原慶邦
(
ふじわらよしくに
)
篆額、
大槻磐渓
(
おおつきばんけい
)
撰文とある。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
堂は四坪程の広さで、玄白堂と云う
篆額
(
てんがく
)
が掛っているが、堂とは名のみのこと、
内部
(
なか
)
には板敷もなく、入口にもお定まりの狐格子さえない。
後光殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
日露戦役後、度々部下の戦死者のため墓碑の
篆額
(
てんがく
)
を書かせられたので篆書は堂に入った。本人も得意であって「篆書だけは
稽古
(
けいこ
)
したから大分上手になった、」
鴎外博士の追憶
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
墓は
容易
(
たやす
)
く見附けられた。南向の本堂の西側に、西に面して立っている。「抽斎渋江君
墓碣銘
(
ぼけつめい
)
」という
篆額
(
てんがく
)
も墓誌銘も、皆
小島成斎
(
こじませいさい
)
の書である。漁村の文は頗る長い。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
彼は
遜
(
へりくだ
)
る態度を装い、強いて夫人に向って批評を求めた。そこには額仕立ての書画や
篆額
(
てんがく
)
があった。夫人はこういうものは好きらしく、親し気に見入って行ったが、良人を顧みていった。
食魔
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
結婚の記念に、はじめて陶と逢った箱根三ツ石の湖畔に別荘を新築し、これに
瀟湘亭
(
しょうしょうてい
)
と名をつけた。最初は愛々亭とするつもりで
篆額
(
てんがく
)
まで彫らせたが、他人が笑うだろうと思ってやめにした。
湖畔
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
人と成って後
確堂公
(
かくどうこう
)
と呼ばれたのはこの人で、
成島柳北
(
なるしまりゅうほく
)
の碑の
篆額
(
てんがく
)
はその
筆
(
ふで
)
である。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
篆
漢検1級
部首:⽵
15画
額
常用漢字
小5
部首:⾴
18画
“篆”で始まる語句
篆刻
篆字
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