“三条実美”の読み方と例文
読み方割合
さんじょうさねとみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当時、長州は、三条実美さんじょうさねとみを筆頭とする七人の公卿をさそい、攘夷の煽動者にしていた。それは日本を、危地におとしいれる策謀であつた。
そばには二個の大きな碑が建てられて、一方は太政だじょう大臣三条実美さんじょうさねとみ篆額てんがく斎藤竹堂さいとうちくどう撰文、一方は陸奥守むつのかみ藤原慶邦ふじわらよしくに篆額、大槻磐渓おおつきばんけい撰文とある。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
御隠居の諫争かんそうにも耳を傾けず、長州の伏罪には疑惑のかどがあるとして、毛利大膳父子、および三条実美さんじょうさねとみ以下の五卿を江戸に護送することを主張してやまなかった。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)