“てんがく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
篆額50.0%
天楽16.7%
天樂8.3%
天額8.3%
転学8.3%
轉學8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
堂は四坪程の広さで、玄白堂と云う篆額てんがくが掛っているが、堂とは名のみのこと、内部なかには板敷もなく、入口にもお定まりの狐格子さえない。
後光殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
(ご誕生の時には、産屋うぶや紫雲しうんたなびいて天楽てんがくが聞えたそうな)とか
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今日けふうれしい、かたじけないとおもこゝろわしおなじに滿腔いっぱいなら、しかもそれをあらはちからわしよりもおほいなら、今日けふ出會であひ二人ふたりかんずるこのゆめのやうなうれしさを、ゆかしい天樂てんがくのやうなそもじこゑ
清八は爾来じらいやむを得ず、おの息子むすこ清太郎せいたろう天額てんがくにたたき小ごめ餌などを載せ置き、朝夕あさゆう富士司を合せければ、鷹も次第に人の天額へ舞いさがる事を覚えこみぬ。
三右衛門の罪 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
わたし程無ほどなく右の中学を出て、しば愛宕下町あたごしたまちつた、大学予備門だいがくよびもん受験科じゆけんくわ専門せんもん三田英学校みたえいがつこうふのに転学てんがくしました、それから大学予備門だいがくよびもんに入つて二ねんまで山田やまだとは音信不通いんしんふつうかたちたのです
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
其上そのうへ宗助そうすけはある事情じじやうのために、一ねんとき京都きやうと轉學てんがくしたから、朝夕てうせき一所いつしよ生活せいくわつしてゐたのは、小六ころくの十二三の時迄ときまでである。宗助そうすけ剛情がうじやうかぬ腕白小僧わんぱくこぞうとしての小六ころくいまだに記憶きおくしてゐる。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)