ちゅう)” の例文
先にはこの男を、半端な悪玉と冷笑ひやかした伊兵衛も、冷静な思慮になると、やはり幾つでも年の上な馬春堂に、一ちゅうさないわけにまいりますまい。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(『因果経いんがきょう』に曰く、「一身死壊しえして、また一身を受け、生死無量なること、たとえば、天下の草木を尽くして、りて、もってちゅう数となすに、そのゆえに身を窮尽ぐうじんするあたわざるがごとし」と)
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
きけ、いかに曹操たりとも、わが水軍に対しては、一ちゅうするものがあろう
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)