ちゅう)” の例文
「ビールを一杯だって」と女が云った、「おらそんなこと聞いたこともねえ、ちゅうのまちげえじゃねえのかえ」
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「ビールを一杯だって」と女が云った、「おらそんなこと聞いたこともねえ、ちゅうのまちげえじゃねえのかえ」
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「兵を心服せしむるには兵と寝食をわかつにしかずと、ぼくは兵を間違えたらしいな、きみ、——ぼくは考えるのにふつか酔いのようだが、ひとつちゅうを少し買って来てくれたまえ」
季節のない街 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
そのときも例のとおり、ちゅうのコップを啜り、つき出しのさかなつまみながら、ときたま要もないことを、うわのそらで話し、あとは黙って、どちらもそれぞれの考えにとらわれているようであった。
季節のない街 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)