“恬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てん94.6%
しず2.7%
しずか2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西欧の文化国なら罪はわれわれ自身にあることがつとに自覚されているのだが、わが国では罪を「赤鼻の獄史」に帰しててんとして恥じない。
わたくしは寿女さんの訃を信じかねて、そのことをもう一度たしかめてみたく師匠を見遣ったが、ものしずかなその姿には声をかけるさえ臆せられた。
痀女抄録 (新字新仮名) / 矢田津世子(著)
独ソノ東ヲ欠ク十二。島嶼とうしょソノ間ニ星羅せいら棊布きふシ皆青松ニおおハル。潮ハ退キ浪ハしずかニシテ鴎鷺おうろ游嬉ゆうきシ、漁歌相答フ。こうトシテ画図ニ入ルガ如シ。既ニシテ舟松島ノ駅ニ達ス。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)