“安恬”の読み方と例文
読み方割合
あんてん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
疑うべき静穏せいおん! あやしむべき安恬あんてん! 名だたる親不知おやしらずの荒磯に差懸さしかかりたるに、船体は微動だにせずして、たたみの上を行くがごとくなりき。これあるいはやがて起らんずる天変の大頓挫だいとんざにあらざるなきか。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)