“ぜんしゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
前者50.0%
前車50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
冷奴の平民的なるに対して、貴族的なるはうなぎ蒲焼かばやきである。前者ぜんしゃの甚だ淡泊なるに対して、後者こうしゃは甚だ濃厚なるものであるが、いずれも夏向きの食い物の両大関である。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
前車ぜんしゃ覆轍ふくてつ以てそれぞれ身の用心ともなしたまはばこの一篇の『矢筈草』あにいたずらに男女の痴情ちじょうを種とする売文とのみさげすむを得んや。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)