“ふくてつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
覆轍100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次に第二句のはじめに「底」といふ字ありて結句に「加茂の河水」と順序を顛倒したるは前の雪の歌と全く同一の覆轍ふくてつに落ちたり。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「失敗して帰って来た僕が忠告らしいことを言うのは変なものだが、前車の覆轍ふくてつということもある。参考になるぜ」
村の成功者 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
その五大洲中ヨーロッパの文明が世界に冠たることを説き、その文明国を夷狄視いてきしすることの浅見より、支那の覆轍ふくてつを説いての教え方も要領を得ている。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)