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覆没
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ふくぼつ
ふりがな文庫
“
覆没
(
ふくぼつ
)” の例文
弘安四年に日本に襲来した
蒙古
(
もうこ
)
の軍船が折からの颱風のために
覆没
(
ふくぼつ
)
してそのために国難を免れたのはあまりに有名な話である。
颱風雑俎
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
暁もまたず、大小の捕盗船はことごとく
覆没
(
ふくぼつ
)
し、あわれむべし、この夜助かった捕兵といったら、そも、幾人あったろう。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その
銭
(
ぜに
)
を一手に
引受
(
ひきう
)
け海外の市場に輸出し
大
(
おおい
)
に
儲
(
もう
)
けんとして
香港
(
ホンコン
)
に送りしに、
陸揚
(
りくあげ
)
の際に
銭
(
ぜに
)
を
積
(
つ
)
みたる
端船
(
たんせん
)
覆没
(
ふくぼつ
)
してかえって大に
損
(
そん
)
したることあり。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
さもなくば南半球特有の
大颱風
(
ハリケーン
)
によってさすがの海の狼も海底の藻屑と消え果てたものか、もしくば英豪艦隊に負わされし
深傷
(
ふかで
)
のためにわずかに
覆没
(
ふくぼつ
)
を免かれつつも
ウニデス潮流の彼方
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
一瞬のまに
覆没
(
ふくぼつ
)
してしまったのやら、また助かった船にしても、みな大破してちりぢりにどこかへ吹き流されていた。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
水雷艇「
友鶴
(
ともづる
)
」の
覆没
(
ふくぼつ
)
の悲惨事を思い出した。
藤棚の陰から
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
覆
常用漢字
中学
部首:⾑
18画
没
常用漢字
中学
部首:⽔
7画
“覆”で始まる語句
覆
覆面
覆盆子
覆轍
覆輪
覆布
覆奏
覆滅
覆被
覆面頭巾