中心こみ)” の例文
この御免をきっかけに、彼はふくさを持ち添えて中心こみに手を掛けた。それから注意ぶかく光線をうしろに据わりなおした。
寛永相合傘 (新字新仮名) / 林不忘(著)
会主がその道の巧者だから、持ち寄った刀には、中心こみを紙で巻いて銘を隠しただけで、番号札はつけてない。
寛永相合傘 (新字新仮名) / 林不忘(著)
と甚吾左衛門は、膝元の、中心こみだけ白紙に包んだ刀身を指して、あらためて猛り出した。
寛永相合傘 (新字新仮名) / 林不忘(著)