“あまくだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
天降86.8%
天下13.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朝から晩まで晩から朝まで働き続けに働いてそれから四階のアッチックへ登って寝る。翌日日が出ると四階から天降あまくだってまた働き始める。
倫敦消息 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
観音様のお腰元か、弁天様のお使姫、当の娘の裁縫というのによれば、そのまま天降あまくだった織姫のよう思われてならない、というのである。
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おんあるじ、大いなる御威光ごいこう、大いなる御威勢ごいせいを以て天下あまくだり給い、土埃つちほこりになりたる人々の色身しきしんを、もとの霊魂アニマあわせてよみ返し給い、善人は天上の快楽けらくを受け
おぎん (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
若く元気な生徒らの目にはどこかの別の世界から天下あまくだって来たような法学士、農学士、文学士の先生たちがシャツ一つになって校庭で猛烈な練習をリードした。
野球時代 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)