“鍋島閑叟”の読み方と例文
読み方割合
なべしまかんそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水戸の御隠居、肥前ひぜん鍋島閑叟なべしまかんそう薩摩さつまの島津久光の諸公と共に、生前の岩瀬肥後から啓発せらるるところの多かったということも似ていた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
然るに藩主鍋島閑叟なべしまかんそうは英主であったから、時勢を観て、藩学だけでは足りないと早くも気付いた。そこで長崎に致遠館ちえんかんというものを設けて、藩の秀才三十人ばかりを送ることになったのである。
青年の天下 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
そこで彼は水戸みとの御隠居や、尾州びしゅうの徳川慶勝よしかつや、松平春嶽しゅんがく鍋島閑叟なべしまかんそう、山内容堂ようどうの諸公に説いて、協力して事に当たることを求めた。岩瀬肥後の名が高くなったのもそのころからだ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)