“色鍋島”の読み方と例文
読み方割合
いろなべしま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庭前の大石にあたって色鍋島いろなべしま大花瓶おおかびん、ガラガラッと粉になって砕けた。真ッ青になったお十夜が、無念のあまり投げつけた力に——。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
古い「色鍋島いろなべしま」や柿右衛門風な品を上手に真似る人はありますが、単なる模写にとどまって、創作の強みを持ちません。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
と常に、油断はせずに、肌身を離さずにいると見せて、実は、その部屋の床脇とこわきにある、色鍋島いろなべしまの壺の底へ隠しておいたのだ。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)