トップ
>
堂
>
だう
ふりがな文庫
“
堂
(
だう
)” の例文
廣い庭をグルリと廻ると、北から西へ伸びた、深々とした林があり、その林の中ほどに、十尺四方ほどの嚴重な
堂
(
だう
)
が建つてをります。
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
額
(
がく
)
だアな、
此方
(
こつち
)
へお
出
(
い
)
で、こゝで
抹香
(
まつかう
)
を
供
(
あげ
)
るんだ、
是
(
これ
)
がお
堂
(
だう
)
だよ。梅「へえゝ
是
(
これ
)
が
観音
(
くわんおん
)
さまで……これは
何
(
なん
)
で。近「お
賽銭箱
(
さいせんばこ
)
だ。 ...
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
平八郎は格之助の師
藤重
(
ふぢしげ
)
の
倅
(
せがれ
)
良左衛門
(
りやうざゑもん
)
、孫
槌太郎
(
つちたらう
)
の両人を呼んで、今年の春
堺
(
さかひ
)
七
堂
(
だう
)
が
浜
(
はま
)
で格之助に
丁打
(
ちやううち
)
をさせる相談をした。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
あるひはかの
掘揚
(
ほりあげ
)
(雪をすてゝ山をなす所)の上に雪を以て
四方
(
しかく
)
なる
堂
(
だう
)
を作りたて、雪にて物をおくべき
棚
(
たな
)
をもつくり
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「はゝあ、
此
(
こ
)
の
堂
(
だう
)
がある
所爲
(
せゐ
)
で==
陰陽界
(
いんやうかい
)
==などと
石碑
(
せきひ
)
にほりつけたんだな。
人
(
ひと
)
を
驚
(
おどろ
)
かしやがつて、
惡
(
わる
)
い
洒落
(
しやれ
)
だ。」
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
彼
(
かれ
)
はまづ
眞直
(
まつすぐ
)
に
歩
(
あ
)
るき
出
(
だ
)
した。
左右
(
さいう
)
にも
行手
(
いくて
)
にも、
堂
(
だう
)
の
樣
(
やう
)
なものや、
院
(
ゐん
)
の
樣
(
やう
)
なものがちよい/\
見
(
み
)
えた。けれども
人
(
ひと
)
の
出入
(
でいり
)
は
一切
(
いつさい
)
なかつた。
悉
(
こと/″\
)
く
寂寞
(
せきばく
)
として
錆
(
さ
)
び
果
(
は
)
てゝゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
いつかの
日本麻雀選手權大會
(
にほんマアジヤンせんしゆけんたいくわい
)
の
時
(
とき
)
のやうに百
組
(
くみ
)
も百五十
組
(
くみ
)
もの
人達
(
ひとたち
)
が一
堂
(
だう
)
に
集
(
あつま
)
つて
技
(
ぎ
)
を
爭
(
あらそ
)
ふとなれば、
紫檀
(
したん
)
の
卓子
(
テーブル
)
の
上
(
うへ
)
でぢかになどといふことはそれこそ
殺人的
(
さつじんてき
)
なものになつてしまつて
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
左る程に舞踏の五番済みて、立食の
堂
(
だう
)
開かれたれば、
衆賓
(
しゆうひん
)
吾も/\と急ぎ行く。
燕尾服着初めの記
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
野中
(
のなか
)
のお
堂
(
だう
)
のお
地藏
(
ぢぞう
)
さん
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
寛永九年六月十五日に、
筑前國
(
ちくぜんのくに
)
福岡の城主黒田
右衞門佐忠之
(
うゑもんのすけたゞゆき
)
の出した見廻役が、
博多
(
はかた
)
辻
(
つじ
)
の
堂
(
だう
)
町で怪しい風體の男を捕へた。
栗山大膳
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
あるひはかの
掘揚
(
ほりあげ
)
(雪をすてゝ山をなす所)の上に雪を以て
四方
(
しかく
)
なる
堂
(
だう
)
を作りたて、雪にて物をおくべき
棚
(
たな
)
をもつくり
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
藪
(
やぶ
)
を
切
(
き
)
ると、
蛇
(
へび
)
の
棄
(
す
)
て
場所
(
ばしよ
)
にこまつたと
言
(
い
)
ふ。
小
(
ちひ
)
さな
堂
(
だう
)
に
籠
(
こ
)
めて
祭
(
まつ
)
つたのが、のちに
倶樂部
(
くらぶ
)
の
築山
(
つきやま
)
の
蔭
(
かげ
)
に
谷
(
たに
)
のやうな
崖
(
がけ
)
に
臨
(
のぞ
)
んであつたのを
覺
(
おぼ
)
えて
居
(
ゐ
)
る。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そりやア
仁王門
(
にわうもん
)
だ、
是
(
これ
)
から
観音
(
くわんおん
)
さまのお
堂
(
だう
)
だ。梅「
道理
(
だうり
)
で
巨
(
おほ
)
きいと思ひました……あゝ……
危
(
あぶな
)
い。と
驚
(
おどろ
)
いて
飛下
(
とびさが
)
る。近「フヽヽ
何
(
なん
)
だい、
見
(
みつ
)
ともない、
鳩
(
はと
)
がゐるんだ。 ...
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
町
(
まち
)
の
中
(
なか
)
には
何
(
なん
)
にもないとさ。それでも、
人
(
ひと
)
の
行
(
ゆ
)
かない
山寺
(
やまでら
)
だの、
峰
(
みね
)
の
堂
(
だう
)
だのの、
額
(
がく
)
の
繪
(
ゑ
)
がね、
霰
(
あられ
)
がぱら/\と
降
(
ふ
)
る
時
(
とき
)
、ぱちくり
瞬
(
まばた
)
きをするんだつて……
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
(雁は不時にはきたらず、くべき時あり、しもにいふべし)雁を見ればかの穴より
銕炮
(
てつはう
)
の
銃口
(
すぐち
)
をいだしてうつ也、かくするを
里言
(
りげん
)
にゆきんだうといふ、
雪
(
ゆき
)
ン
堂
(
だう
)
也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
成程
(
なるほど
)
な、
眼
(
め
)
のない人が始めて
眼
(
め
)
の
明
(
あ
)
いた時には、
何尺
(
なんじやく
)
何間
(
なんげん
)
が
解
(
わか
)
らんで、
眼
(
め
)
の
前
(
さき
)
へ一
体
(
たい
)
に
物
(
もの
)
が
見
(
み
)
えると
云
(
い
)
ふが、
妙
(
めう
)
なもんだね、
是
(
これ
)
は
薬師
(
やくし
)
さまのお
堂
(
だう
)
だよ。梅「へえゝ、お
堂
(
だう
)
で、
是
(
これ
)
は……。 ...
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
が、
此處
(
こゝ
)
で
成程
(
なるほど
)
と
思
(
おも
)
つた。
石碑
(
せきひ
)
の
面
(
おもて
)
の
意
(
い
)
を
解
(
かい
)
するには、
堂
(
だう
)
に
閻魔
(
えんま
)
のござるが、
女體
(
によたい
)
よりも
頼母
(
たのも
)
しい。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
我国雪の
為
(
ため
)
にさま/″\の
難義
(
なんぎ
)
はあらまし前にいへるごとくなれども、雪の
重宝
(
ちようほう
)
なる事もあり、第一は大小
雪舟
(
そり
)
の
便利
(
べんり
)
、
縮
(
ちゞみ
)
の
製作
(
せいさく
)
○
雪
(
ゆき
)
ン
堂
(
だう
)
○
田舎芝居
(
ゐなかしばゐ
)
の
舞台
(
ぶたい
)
桟敷
(
さじき
)
花道
(
はなみち
)
みな雪にて作る。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
堂
(
だう
)
の
書附
(
かきつけ
)
には
故将堂
(
こしやうだう
)
とあり、
大
(
おほき
)
さ
纔
(
わづか
)
に
二間四方許
(
にけんしはうばかり
)
の
小堂
(
せうだう
)
なり、
本尊
(
ほんぞん
)
だに
右
(
みぎ
)
の
如
(
ごと
)
くなれば、
此小堂
(
このせうだう
)
の
破損
(
はそん
)
はいふ
迄
(
まで
)
もなし、やう/\に
縁
(
えん
)
にあがり
見
(
み
)
るに、
内
(
うち
)
に
仏
(
ほとけ
)
とてもなく
甲冑堂
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
又
童
(
わらべ
)
のあそびに
雪
(
いき
)
ン
堂
(
だう
)
といふ㕝あり、初編にいだせり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
路
(
みち
)
に
太郎稻荷
(
たらういなり
)
あり、
奉納
(
ほうなふ
)
の
手拭
(
てぬぐひ
)
堂
(
だう
)
を
蔽
(
おほ
)
ふ、
小
(
ちさ
)
き
鳥居
(
とりゐ
)
夥多
(
おびたゞ
)
し。
此處
(
こゝ
)
彼處
(
かしこ
)
露地
(
ろぢ
)
の
日
(
ひ
)
あたりに
手習草紙
(
てならひざうし
)
を
干
(
ほ
)
したるが
到
(
いた
)
る
處
(
ところ
)
に
見
(
み
)
ゆ、
最
(
いと
)
もしをらし。それより
待乳山
(
まつちやま
)
の
聖天
(
しやうでん
)
に
詣
(
まう
)
づ。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
元禄
(
げんろく
)
の
頃
(
ころ
)
の
陸奥千鳥
(
むつちどり
)
には——
木川村
(
きがわむら
)
入口
(
いりぐち
)
に
鐙摺
(
あぶみずり
)
の
岩
(
いは
)
あり、
一騎立
(
いつきだち
)
の
細道
(
ほそみち
)
なり、
少
(
すこ
)
し
行
(
ゆ
)
きて
右
(
みぎ
)
の
方
(
かた
)
に
寺
(
てら
)
あり、
小高
(
こだか
)
き
所
(
ところ
)
、
堂
(
だう
)
一宇
(
いちう
)
、
次信
(
つぎのぶ
)
、
忠信
(
たゞのぶ
)
の
両妻
(
りやうさい
)
、
軍立
(
いくさだち
)
の
姿
(
すがた
)
にて
相双
(
あひなら
)
び
立
(
た
)
つ。
甲冑堂
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
いつか
四谷
(
よつや
)
の
堂
(
だう
)
の
扉
(
とびら
)
をのぞいて、
眞暗
(
まつくら
)
な
中
(
なか
)
に
閻王
(
えんわう
)
の
眼
(
まなこ
)
の
輝
(
かゞや
)
くとともに、
本所
(
ほんじよ
)
の
足洗屋敷
(
あしあらひやしき
)
を
思
(
おも
)
はせる、
天井
(
てんじやう
)
から
奪衣
(
だつえ
)
の
大婆
(
おほばゞ
)
の
組違
(
くみちが
)
へた
脚
(
あし
)
と、
眞俯向
(
まうつむ
)
けに
睨
(
にら
)
んだ
逆白髮
(
さかしらが
)
に
恐怖
(
おそれ
)
をなした
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それから
跣足
(
はだし
)
になつて、
抱
(
かゝ
)
へられるやうにして
下
(
くだ
)
つて、また、
老樹
(
らうじゆ
)
の
根
(
ね
)
、
大巌
(
おほいは
)
の
挟間
(
さま
)
を
左
(
ひだり
)
に五
段
(
だん
)
、
白樺
(
しらかば
)
の
巨木
(
きよぼく
)
の
下
(
した
)
に
南祖坊
(
なんそばう
)
の
堂
(
だう
)
があつた。
右
(
みぎ
)
に三
段
(
だん
)
、
白樺
(
しらかば
)
の
巨木
(
きよぼく
)
の
下
(
した
)
に、一
龍神
(
りうじん
)
の
祠
(
ほこら
)
があつた。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
蒸暑
(
むしあつ
)
い
夜
(
よ
)
で、
糊澤山
(
のりだくさん
)
な
浴衣
(
ゆかた
)
を
抱
(
だ
)
きながら、
涼
(
すゞ
)
んで
居
(
ゐ
)
ると、
例
(
れい
)
の
柳
(
やなぎ
)
の
葉越
(
はごし
)
に
影
(
かげ
)
が
射
(
さ
)
す、
五日
(
いつか
)
ばかりの
月
(
つき
)
に
電燈
(
でんとう
)
は
點
(
つ
)
けないが、
二階
(
にかい
)
を
見透
(
みとほし
)
の
表
(
おもて
)
の
縁
(
えん
)
に、
鐵燈籠
(
かなどうろう
)
の
燈
(
ひ
)
ばかり
一
(
ひと
)
つ、
峰
(
みね
)
の
堂
(
だう
)
でも
見
(
み
)
るやうに
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
此
(
これ
)
が、もつと
奧
(
おく
)
へ
詰
(
つ
)
めて
張
(
は
)
つてあれば、
絹一重
(
きぬひとへ
)
の
裡
(
うち
)
は、すぐに、
御廚子
(
みづし
)
、
神棚
(
かみだな
)
と
云
(
い
)
ふのでせうから、
誓
(
ちか
)
つて、
私
(
わたし
)
は、
覗
(
のぞ
)
くのではなかつたのです。が、
堂
(
だう
)
の
内
(
うち
)
の、
寧
(
むし
)
ろ
格子
(
かうし
)
へ
寄
(
よ
)
つた
方
(
はう
)
に
掛
(
かゝ
)
つて
居
(
ゐ
)
ました。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
父
(
ちゝ
)
が
此
(
こ
)
の
処
(
ところ
)
を
巡廻
(
じゆんくわい
)
した
節
(
せつ
)
、
何処
(
どこ
)
か
山蔭
(
やまかげ
)
の
小
(
ちひ
)
さな
堂
(
だう
)
に、
美
(
うつくし
)
い
二十
(
はたち
)
ばかりの
婦
(
をんな
)
の、
珍
(
めづら
)
しい
彫像
(
てうざう
)
が
有
(
あ
)
つたのを、
私
(
わたくし
)
の
玩弄
(
おもちや
)
にさせうと、
堂守
(
だうもり
)
に
金子
(
かね
)
を
遣
(
や
)
つて、
供
(
とも
)
のものに
持
(
も
)
たせて
帰
(
かへ
)
つたのを、
他
(
ほか
)
に
姉妹
(
きやうだい
)
もなし
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
峯
(
みね
)
が
雲
(
くも
)
に
日
(
ひ
)
を
刻
(
きざ
)
み、
水
(
みづ
)
が
谷
(
たに
)
に
月
(
つき
)
を
鑿
(
ほ
)
つた、
大彫刻
(
だいてうこく
)
を
眺
(
なが
)
めても、
婦
(
をんな
)
が
挿
(
さし
)
た
笄
(
かんざし
)
ほども
目
(
め
)
に
着
(
つ
)
かないで、
温泉宿
(
をんせんやど
)
へ
泊
(
とま
)
つた
翌日
(
よくじつ
)
、
以前
(
もと
)
ならば
何
(
なに
)
よりも
前
(
さき
)
に、しか/″\の
堂
(
だう
)
はないか、
其
(
それ
)
らしい
堂守
(
だうもり
)
は
居
(
ゐ
)
まいか
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“堂”の意味
《名詞》
(ドウ) 神仏をまつる建物。
(ドウ) 多くの人の集まる建物。
(ドウ) 客に接したり、礼楽を行なったりする所。正殿。
(出典:Wiktionary)
“堂(
堂宇
)”の解説
堂宇(どうう)は、四方に張り出した屋根(軒)をもつ建物。
(出典:Wikipedia)
堂
常用漢字
小5
部首:⼟
11画
“堂”を含む語句
食堂
堂上
礼拝堂
御堂
堂宇
観音堂
堂島
祠堂
会堂
駒形堂
萱堂
小聖堂
堂々
聖堂
祠堂金
堂上方
堂塔
革堂
春陽堂
木堂
...