“忠信”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ただのぶ77.8%
たゞのぶ11.1%
ちうしん11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男が驚きの声を上げたので、ふと見上げると、生茂った造花の桜の枝越しに、菊人形のきつね忠信ただのぶの青白い顔がすぐ頭の上に漂っていた。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
元禄げんろくころ陸奥千鳥むつちどりには——木川村きがわむら入口いりぐち鐙摺あぶみずりいはあり、一騎立いつきだち細道ほそみちなり、すこきてみぎかたてらあり、小高こだかところだう一宇いちう次信つぎのぶ忠信たゞのぶ両妻りやうさい軍立いくさだち姿すがたにて相双あひならつ。
甲冑堂 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ことわざにいはく千里のみちはしる馬つねにあるといへども是を伯樂はくらくもなく其智者そのちしやにあへはなしとかや人間にんげんも又同じ忠信ちうしん義信ぎしんの人おほくあつても其君そのきみのこゝろくらくして是を用ゆる事なくんばむなしく泥中でいちうたま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)