“ただのぶ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
忠信87.5%
斉信12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「じゃあ、あの、親狐おやぎつねの皮で張ってあるんで、静御前がその鼓をぽんと鳴らすと、忠信ただのぶ狐が姿を現わすと云う、あれなんだね」
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
従う人々には、佐藤忠信ただのぶ、堀弥太郎やたろう伊勢いせ三郎など二百余騎の家人けにん、みな義経にならって拝をした。そして、粛然しゅくぜんと、ちりも散らさず、都を後に去った。
日本名婦伝:静御前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼女が一条天皇の中宮定子ちゅうぐうていしの侍女として、この若き中宮の寵愛ちょうあいを一身に集めていたころ、宮内の私事を司どる蔵人所くろうどどころの長官としては、藤原行成ふじわらのゆきなり頭弁とうのべん)、藤原斉信ただのぶ(頭中将)などがあった。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)