“頭弁”の読み方と例文
読み方割合
とうのべん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太政大臣家の公達は頭弁とうのべんなどという成年者も兵衛佐ひょうえのすけ太夫たゆうの君などという少年上がりの人も混じって来ているが、他に比べて皆風采ふうさいがきれいであった。
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
彼女が一条天皇の中宮定子ちゅうぐうていしの侍女として、この若き中宮の寵愛ちょうあいを一身に集めていたころ、宮内の私事を司どる蔵人所くろうどどころの長官としては、藤原行成ふじわらのゆきなり頭弁とうのべん)、藤原斉信ただのぶ(頭中将)などがあった。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)