“鐵燈籠”の読み方と例文
新字:鉄灯籠
読み方割合
かなどうろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第一だいいち二階にかい其窓そのまどにも、階下した縁先えんさきにも、とり/″\に風情ふぜいへる、岐阜提灯ぎふぢやうちんと、鐵燈籠かなどうろうすだれ葭簀よしずすゞしいいろ
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
庭の松がつるしたる、ほの暗き鐵燈籠かなどうろうの光に檐前のきさきを照らさせて、障子一重の内には振鈴の聲、急がず緩まず、四曼不離の夜毎の行業かうごふに慣れそめてか、まがきの蟲のおどろかん樣も見えず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
影法師かげぼふしが、鐵燈籠かなどうろうかすかあかりで、別嬪べつぴんさんの、しどけない姿すがたうへへ、眞黒まつくろつて、おしかぶさつてえました。そんなところだれ他人たにんせるものでございます。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)