“老樹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
らうじゆ42.9%
おいき35.7%
ろうじゅ14.3%
ろうじゆ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
毛氈まうせん老樹らうじゆもとにしきたばこくゆらせつゝ眺望みわたせば、引舟は浪にさかのぼりてうごかざるが如く、くだる舟はながれしたがふてとぶたり。行雁かうがん字をならべ帰樵きせう画をひらく。
土地の口碑こうひ、伝うる処に因れば、総曲輪のかのえのきは、稗史はいしが語る、佐々成政さっさなりまさがその愛妾あいしょう、早百合を枝に懸けて惨殺した、三百年の老樹おいきの由。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
最後の人家を過ぎてしばらく行く程に、イタヤの老樹ろうじゅが一株、大分紅葉もみじした枝を、ふり面白くさしべて居る小高いおかに来た。少し早いが此処で昼食ちゅうじきとする。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
みなさんこんないろ/\のわけをおはなししたら、われ/\がおたがひに、いまそだつてゐるすべての老樹ろうじゆ名木めいぼくを、ます/\大事だいじにして
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)