“眞俯向”の読み方と例文
新字:真俯向
読み方割合
まうつむ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ハツと呼吸いきく。目口めくち吹込ふきこ粉雪こゆきに、ばツとけて、そのたびに、かぜ反對はんたいはう眞俯向まうつむけにつてふせぐのであります。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
一方いつぱう廣庭ひろにはかこんだ黒板塀くろいたべいで、向側むかうがは平家ひらや押潰おしつぶれても、一二尺いちにしやく距離きよりはあらう、黒塀くろべい眞俯向まうつむけにすがつた。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いつか四谷よつやだうとびらをのぞいて、眞暗まつくらなか閻王えんわうまなこかゞやくとともに、本所ほんじよ足洗屋敷あしあらひやしきおもはせる、天井てんじやうから奪衣だつえ大婆おほばゞ組違くみちがへたあしと、眞俯向まうつむけににらんだ逆白髮さかしらが恐怖おそれをなした
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)