“まうつむ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
真俯向81.0%
眞俯向19.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
異様なる持主は、その鼻を真俯向(まうつむ)けに、長やかなる顔を薄暗がりの中に据え、一道の臭気を放って、いつか土間に立ってかの杖で土をことことと鳴(なら)していた。
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「畜生、叱(しッ)……畜生。」と拳(こぶし)を揮廻(ふりまわ)すのが棄鞭(すてむち)で、把手(ハンドル)にしがみついて、さすがの悪垂真俯向(まうつむ)けになって邸町へ敗走に及ぶのを、斑犬(ぶち)は波を打って颯(さっ)と追った。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いつか四谷(よつや)の堂(だう)の扉(とびら)をのぞいて、眞暗(まつくら)な中(なか)に閻王(えんわう)の眼(まなこ)の輝(かゞや)くとともに、本所(ほんじよ)の足洗屋敷(あしあらひやしき)を思(おも)はせる、天井(てんじやう)から奪衣(だつえ)の大婆(おほばゞ)の組違(くみちが)へた脚(あし)と、眞俯向(まうつむ)けに睨(にら)んだ逆白髮(さかしらが)に恐怖(おそれ)をなした
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
眞俯向(まうつむ)けに行(ゆ)く重(おも)い風(かぜ)の中(なか)を、背後(うしろ)からスツと輕(かる)く襲(おそ)つて、裾(すそ)、頭(かしら)をどツと可恐(おそろし)いものが引包(ひきつゝ)むと思(おも)ふと、ハツとひき息(いき)に成(な)る時(とき)、さつと拔(ぬ)けて、目(め)の前(まへ)へ眞白(まつしろ)な大(おほき)な輪(わ)の影(かげ)が顯(あらは)れます。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)