“太公”の読み方と例文
読み方割合
たいこう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太公たいこう。太公。」と太政官がよく呼んでゐる養子が居た。弟の二男で、太吉といふのであるが、十六にもなつて鼻の下に長く鼻汁を垂らしてゐた。
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
湯浴ゆあみ、食事なども、終ってから、王進は、荘主あるじ太公たいこうに会った。頭巾ずきんをかぶり、白髯はくぜんは膝にたれ、道服に似たものを着、柔かそうな革靴かわぐつをはいている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
伯夷叔斉はくいしゅくせい太公たいこうも群衆に逆らった心の独立はみすべきであるが、もし二人の兄弟が武王ぶおうに反対して、ひそかに出版物をき散らしたり、あるいはいんに徒党を組んだり
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)