“うしな”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ウシナ
語句割合
52.8%
29.4%
17.5%
0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……母をうしなった時も、暗い影はぞくぞくと彼のなかに流れ込んで来た。だが、それは息子むすことしてまだ悲しみに甘えることも出来たのだ。
死のなかの風景 (新字新仮名) / 原民喜(著)
その好敵手こうてきしゅと思う者がしゅとしてみずから門閥の陋習ろうしゅうを脱したるが故に、下士はあたかも戦わんと欲してたちまち敵の所在をうしなうたる者のごとし。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
しかるに海幸うみさちを守る蛭子社を数町乃至ないし一、二里も陸地内に合併されては、事あるごとに祈願し得ず、兵卒が将校をうしないしごとく歎きおり
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
その一節に曰く「吾俗好奇何至此。小草大花殆弟兄。昨日官家俄下令。罪其尤者価太軽。富家失望売諸市。花戸色沮厭品評。」〔吾ガ俗奇ヲ好ムコト何ゾ此ニ至レルカ/小草大花殆ンド弟兄ナリ/昨日官家俄カニ令ヲ下シ/其ノ尤アル者ヲ罪シ価太ダかろシ/富家失望シテこれヲ市ニ売リ/花戸色うしなヒテ品評ヲいとフ〕云々。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)