“沮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はば72.2%
はゞ16.7%
うしな5.6%
しょ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
基通の車が一人外れて、方角違いに走り去るのを見た平家の侍が追い掛けようとしたが、囲りの人々からはばまれて、やっと思い留まった。
「ほんの蝋燭おてらしだ、旦那だんな。」さて、もつと難場なんばとしたのは、山下やました踏切ふみきりところが、一坂ひとさかすべらうとするいきほひを、わざ線路せんろはゞめて、ゆつくりと強請ねだりかゝる。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その一節に曰く「吾俗好奇何至此。小草大花殆弟兄。昨日官家俄下令。罪其尤者価太軽。富家失望売諸市。花戸色沮厭品評。」〔吾ガ俗奇ヲ好ムコト何ゾ此ニ至レルカ/小草大花殆ンド弟兄ナリ/昨日官家俄カニ令ヲ下シ/其ノ尤アル者ヲ罪シ価太ダかろシ/富家失望シテこれヲ市ニ売リ/花戸色うしなヒテ品評ヲいとフ〕云々。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
道太は少ししょげていたが、お絹がこの間花に勝っただけおごると言うので、やがて四人づれで、このごろ披露の手拭をつけられた山の裾の新らしい貸席へ飯を食べに行った。
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)